いかに効率よくタマネギを食べるべきでしょう?
さまざまに有効な効果を有するタマネギですが、食べ方が適切でなければ効能が発揮されません。たとえばジスルフィド類による血糖降下作用を望む場合、1日の摂取量は約50g(中くらいのタマネギ約1/4個)にすぎません。
- ですが、ジスルフィド類の生成過程に必要なCSリアーゼは切らないと細胞内からでてきませんし、加熱すると効能が失われてしまうため、タマネギをまるごと加熱してしまうことは効果的に意味がありません。
- また辛みや匂いをとるために水にさらすことも多いのですが、これでは水溶性のジスルフィド類やチオスルフィネート類が溶けだし、せっかくの有効成分がむだになってしまいます。タマネギの多彩な成分を効率よく体内にとり入れるには、切ってから30分ほど放置し、水にさらさず短時間で調理することです。
煮込む場合は、その煮汁を飲むこともたいせつ。ジスルフィド類は加熱するとトリスルフィド類に変化しますが、この成分にも同様の効果があるとされています。
毎朝にプラスしたいメニューとしては、タマネギの簡単ピクルスがおすすめ。
タマネギを薄くスライスして塩少々をもみこみ酢少量をふりかけて、30分ほどおいておくだけ。しょうゆ、またはオリーブオイルひとたらしすれば、リッパな副菜になります。この簡単ピクルスを常備しておくと、サラダなどいろいろ応用できて便利ですよ。